「窮鼠猫を噛む」?K首相が反転攻勢に出たのか!?

「窮鼠猫を噛む」?K首相が反転攻勢に出たのか!?

前回記事投稿後すぐの事だった、「速報」で流れたK首相が「宏池会を解散する」と発言。
前日夜の段階では「検討」としていた事案を翌日には決定事項とした。
流石に面を食らった報道だった。

今後政局はどうなるのか?非常に楽しみになってきた与党・自民党だ。
間違い無く党内主導権争いの勃発、分裂の様相を呈してきたねw

宏池会(K派)、党内第4位故のジレンマ

第一次K内閣発足後、大型国政選挙が3年間無い事から「K首相は黄金の3年間を手に入れた」と言われていた。
即ち、政権発足後からの3年間は自身の掲げる政策が実現(実行)し易いはずだった。
しかし、結果はどうだろう?
当初掲げていた「新しい資本主義」って結局何の事だったのか?
「所得倍増計画」、K政権下では実質賃金が20ヶ月連続で下がっているけどねw
国民からは「増税ク〇メガネ」と揶揄され、国会議員からは「解散やるやる詐欺」と呼ばれていた。
こんな思いをする為に首相になったのか?

※画像:もちろんネットで拾ってきたフェイク画像です。

麻生派、茂木派、安倍派主要派閥の後ろ盾があってのK内閣だ。
全てが主要派閥の意向に沿う事しか出来なかった「K内閣(首相)」、閣僚・党三役に於いては派閥力学による配分と推薦人事をせざるを得ないと言うのは派閥政治の所以だ。

各派閥、悲喜交々!?

安倍派と二階派はK派同様立件された派閥だ、そのK派が先手で解散に打って出た。
後がない両派、もう解散しか残された道は無い、そして案の定「派閥解散」に踏み切った。
もしここで「派閥存続」に動こうものなら、次回衆議院選で支持を得られない可能性が非常に高いだろう。
最新の世論調査に於ける質問で「派閥は解消すべきだ」と回答した人が60%近くに達していた様だ。
そんな状況で派閥存続を続けようとするなら、もちろん派内の若手からの反発も強いだろう。

一方の派閥堅持派の「麻生派」と「茂木派」と「森山派」?はどうするのか?
果たして今のこの流れをどう読むべきなのか?
引き続き「派閥堅持」を主張すると国民から見放される可能性が高い、もちろん派内から人材流出も十分考えられるだろう。
「麻生派」は領袖の意向に従わず首相の座を狙っている後継者がいる、意見の集約が出来なければ流出もしくは分裂も避けられないだろう。
もし舵取りを見誤ると「政権への影響力」も無くし「只の老害」となってしまう。
一方「茂木派」、派内では小渕選対委員長派と二分されている状況だ、こちらも分裂含みの様子が燻っている。
しかし、茂木氏自身派閥の領袖に付きたかったものの重石(参院のドン:青木元官房長官)の存在によりそれが長らく出来なかった、その重石が無くなった事でようやく手に入れたポストだ、簡単に手放すとは思えない。
どちらにしても、前回総裁選で両派(当時)は候補者一本化できず自主投票に至った派閥だ、もう昔の様に派閥としての威厳は残っていない、不満分子が燻っている状態だ。

安倍派は解散、しかし遺恨は間違い無く残っているだろう。
「政治とカネ」問題発覚で閣僚・党三役から強制的に退場させられたに等しい扱いだ。
K政権では政権を支えるとして「主流派」として扱われていたが本質的な部分は不明だ、実質領袖亡き多頭派閥だ。
今後は所属議員が菅派(無派閥)にすり寄り、反麻生・茂木を形成に向かうのではと主は思っている。
ただ、問題はやはり今まで集団指導体制だったが故に今後も一枚岩には戻れず複数に分派すると言う事だろう。
唯一の楽しみ、それは今後誰が「安倍派の後継(本流)」とされるかだw

一方、完全に反主流派だった二階派も解散だ。
ここは完全に菅派(無派閥)との結束に向かうのだろう、主流派への復権を間違い無く目論んでいるはずだ。
問題は領袖の高齢化による後継者問題だろう。
安倍派の世耕参議院幹事長が鞍替えし選挙区を奪おうと行動に移すのは間違い無いだろう。

K首相が政局に持ち込んだのか?

どんなにK政権・自民党の支持率が下がろうとも決して起きなかった「K首相降ろし」の動き。
恐らく「総裁任期を全うしお役御免」と皆が目論んでいたのかもしれない。
そしてそれを懸念した本人、ここを政局として9月の総裁選で再選を狙いに動いたのではと感潜ってしまう。

派閥力学で頭が上がらない麻生派領袖「麻生元首相(派閥堅持)」、国民から依然として高い支持率を得ている無派閥「菅元首相(派閥解消)」、この2人を顧問とした「政治刷新本部」。
折衷案が見当たらない中今ここで民意を反映し派閥解消に率先して動く事で国民からの支持を回復し、総裁選再任への政局としてこのネタを利用した可能性も否定できまい。
しかし、残念ながら思いの他期待していた程支持率は上がっていない。

しかし、このまま自民党内に於いて派閥解消とされるなら、尚更時期総裁選での再任の可能性も高くなる。
「派閥力学」「候補者一本化」が通用しなく無く、更に「トップ会談」による後任候補選びをするにも人選がままならないからだ。
しかし反対に、麻生副首相と茂木幹事長は「派閥を堅持」とK首相に伝えた。
これは完全に「K降ろし」の幕開けと言って良いだろう。
しかし、これは明らかにK首相にとって追い風になるとも思う、誰もが好む「善と悪」の構図の出来上がりだからだ。

今国民の目が「派閥の動向」に着目しているこのタイミングでもしK首相が「伝家の宝刀(解散総選挙)」を抜けば面白い事になるだろう。
もちろん解散への大義名分は「政治とカネ」だ、これであれば野党も有権者も異論は出来ないだろう。
そして、「派閥堅持派」とされる議員は間違い無く逆風に晒される。
圧倒的な支持基盤が無い若手中堅議員は特に覚悟が必要だと思う、老害は支持基盤は問題無いが年齢的問題だけが懸念されるだろう。
もちろん自民党も議席を減らす覚悟が必要だが、K首相にとってはもし過半数を維持できる事になれば明らかに願ったり叶ったりだ。
政権を維持でき尚且つ総裁再任へ弾みが付く、誰に対しても忖度不要で政策を実行できる立場に変わる。
もし老害が返り咲いたとしても、派閥としての威厳がが存続していない限り怖い物はもう何も無い状態だ。

今回の騒動でのK首相の唯一の反省点は他派閥の動向を巡って「他派閥に関しては関知していない」とした事だろう。
明らかに麻生派・茂木派に対する忖度が働いたと有権者は見るだろう。
首相としての力強さを見せつける事が出来なかった、これが今回の騒動での唯一の汚点だろう。

「増税」に「能登半島地震」、そしてここに来て「政治とカネ」問題の噴出だ。
K首相は今の支持率をどう読み解くか、そして有権者も今の状況でどの党が信頼できる党なのか判断が必要だ。
もしかしたら、ここにきてK首相の政局を読む力が功を奏し的中したのかもしれない。
そして、もし第三次K内閣が発足する事になったら自身の思う政治信条に基づき政策を遂行するだろう。
そう「増税一本」だw

民意を理解していない自民党国会議員の皆様方w

宏池会解散報道を巡り「ある派閥幹部」とされた人がインタビューに答えていた。
・「完全にちゃぶ台返しだ、もうK政権を支えない」と発言していた。
⇒恐らくある派閥幹部と言う名の「悪しき慣例を善しとする老害議員」と言う事は間違い無いだろう。
・「派閥=若手政治家を育成する為の政策集団だ」と必要性(正当化)する発言をしていた国会議員。
⇒有権者側から見れば「派閥=老害が実権を握る悪しき慣例のグループ」としか映っていない。
どちらも「世代交代」と呼ばれる事を理解していない発言だ。

こちらは報道機関の見出しの問題か?この週末に行われた世論調査に於いて…
・「自民党支持率急落、党に激震」
⇒いや、派閥の問題は過程に過ぎない、本質の問題は「政治とカネ」によるものだ。
更に言うなら、上級国民優遇政策を実施してきた自民党への不信感の表れだ。
こちらとしては、むしろ支持率が上がると予想していた根拠を示して欲しい位だ。

そして裏金疑惑で揺れる最中、茂木幹事長が発言していた内容だ。
・「政治資金の透明化に向け、党が責任をもって管理し透明化を図る」
⇒その党に不信感を抱いているのが今の有権者による民意なのだが、やはりこちらも理解されていない様だ。

一方「政治刷新会議」に於ける議論では
・「法令違反が確認された場合、党が派閥に対し解散を求める事が出来る仕組み作り」
⇒結果それは党執行部への「忖度」に繋がるのでは?今までの悪しき慣例と何も変わらない。
・「派閥パーティー禁止、派閥推薦による閣僚人事廃止」
⇒党に対しての政治献金は良しとすると言う事か?双方が見返りを求める「政治とカネ」問題は何処に?
まだこれらは決定事項では無い、今後提出される「中間報告書」とやらを楽しみに待っている。

まとめ

「派閥存続」「派閥解消」、正直どっちでもいい話だ。
所詮人がそこにいると言うだけでグループ(集まり)が必然的にできてしまうと言う事、完全に無くすのは無理だ。
今後も政治課題や内容によって「勉強会」「有志」等々のグループは存続するはずだ。
案の定、解散を決定した安倍派では早速「新たな集団を作る」と表明した中堅議員がいた。

そしてK首相が本当に考えている事とは?
実は自身への支持率に嫌気が差しやけくそで「派閥解散」に走ったのではないかとも疑ってもいる。
「もう総裁再選の可能性も無いだろう。それなら民意に従い派閥解散だ、後は残った者達で好き勝手にすればいい」位の気持ちが有ったのかもしれない。
もしそれが本心なら「議員引退」しか道は残されていない、もちろん「息子への禅譲」も無理だろう。
更に政界に対しての影響力も全て無くす事となる。

しかしだ、そんな事より本質的な問題「政治とカネ」の解決を望む。
「税金(政党助成金)の使い道の透明化」、そして不正を行う政治家に対する罰則強化だ。

そして、首相選出も「有権者による直接選挙」で選ばれる選挙制度に変えて欲しい。
「派閥力学」が通用しなくなるのなら十分検討の余地はあるだろう。
歴代首相(総裁)は国民が選んだ首相では無く、国会議員による派閥力学で選ばれた首相(総裁)だ。
ついでに言うのならば、現ナマで議員票を買い叩き誕生していた首相(総裁)だ。
国政選挙では無い首相(総裁)候補選びなので現ナマが大活躍する、これが政治(派閥)にお金が掛かる一つの要因だ。

本日もご愛読頂きありがとうございました。