タイ人夜嬢が詰んだ話…【ダークナイト】

タイ人夜嬢が詰んだ話…【ダークナイト】

またパタヤで飛び降り自殺が発生した…、この手の話題は本当に尽きないパタヤだ。
今回は高齢のスイス人、コロナ禍を経てもバーの経営がうまくいかず借金だけが残り苦にしての様だ。
老若男女問わず闇を抱えている人が多いのがパタヤの特徴なのかもしれない。

そしてこれは主も同様だ。
先月はつまらない失敗が発覚し右往左往していた、と言うか今まではOKだったのに今回はNGと判断された事だ。
なんとか事無きを得たが、今後に備え何かしらの対処をする必要に迫られている。
まぁ~時間が解決してくれるとは思っているのだが…。


冒頭ネタ然りだ、今回は夜嬢に降りかかった悪夢が実際に起きた出来事だ。
決して面白おかしく伝えられる話では無い、傍目から見ていても悲劇そのものだった…。
むしろ、嬢の精神的不安定さから正直主自身が怖いと思った位だ…。

悲劇、それはある日突然…

この嬢、イサーン出身の出稼ぎ嬢だ。
こう言った嬢はパタヤには山程いる、パタヤならどこにでもいる至って普通の嬢だ。
中には子供をイサーンに残し3~4年会えていない嬢も居る、そんな嬢とイサーンディスコに行こうものなら子供に逢えない悲しさで飲みながら号泣する事もある位だ。
そして、今回はそんな出稼ぎ嬢に降りかかった災難の実話だ。
果たしてその内容とは…

先に答えを言ってしまうと、男友達の「借金の保証人」になっていたと言う事だ、そしてやはりその男友達(以下:輩)が多額の借金を残し行方を眩ませ嬢に借金の催促が回って来たと言う事だ。
「出稼ぎ嬢」、イサーンに残した子供と家族の生活を支える為必死に仕事に精(性w)をだしている。
もちろん本人が望む裕福な生活などは夢のまた夢だ、そんなところに追い打ちを掛ける様に降って湧いた借金の肩代わりだ。
貸元からは数時間置きに支払いの催促の電話で発狂寸前、輩に連絡するももちろん音信普通だ。
流石に八方塞がりの様で「殺されるかもしれない…」「本当に疲れた…」と涙ながらに語っていた↷
そして最後には「私が死んでも誰も悲しまないだろう…」だった。
流石にこの辺りで主も寒気がしてきた、本心なのかなんなのか、主の部屋から飛び降りれば一発だ、とても部屋に招き入れられる状況ではない↷

しかし、対処方法はどうする?

しかしここはタイで嬢もタイ人だ、しかも職業柄友達・知人等も多くそんなに問題にならない筈だ。
友達・知人の助けを借りて借金を返済し、そのネットワークで輩を探し出す事など訳ないだろう。
そして「誰にでも優しいタイ人」だ、友達皆が嬢を助けてくれるだろうとアドバイスをしておいた。
因みに主が他にアドバイスした内容は…
「まずは警察に相談だ!」、嬢曰く「相談料が取られる」!?※それ本当か?この国の公的機関って…。
「友達に相談だ!」、嬢曰く、「誰も助けてくれない↷」※お金にはシビアなタイ人の様だ。
「猫を飼うのを辞める!」、嬢曰く「可哀そう…」※そんな悠長な事言ってる場合か?
「アパートは引き払う!」、嬢曰く「デポジットが返って来ない↷」※そんなの諦めろ!
「他の友達・知人の保証人になっているのなら今すぐ解約しろ!」、等々だ。

これは後日談で知ったのだが、輩の捜索は友人にお願いし今も探し出している最中との事だ。
この時輩の顔写真を見せて貰った、顔中傷だらけの画像とニュース放送のスクショ画像だった。
過去に乱闘騒ぎを起こし警察に捕まりニュースで報じられた事が有る人物らしい…。
なんでそんな輩の保証人になったんだか…↷

タイのダークナイト、驚く内容ばかりだった

さて、ここで借金の元本と利子の話をしておく。
まず元本だがそんなに大金では無かった、スクショを送ってきて確認したのだが19,800THBだった。
嬢曰く、「多分輩はフリマに出品の為に借金をして逃亡したのだろう」と言っていた。
そして利子なのだがこれがビックリした、250THB/日で未払いだと数時間置きに催促の電話が来るらしい↷
もちろん持ち合わせが無ければ未払い(繰り越し)にもなるのだが、これが雪だるま式に増えるらしく元本その物の支払いに及ばず皆がこれで苦労しているらしい…↷
ざっと計算してみると利子は10日で12.5%、日本の高利貸し「十一(10日で1割)」より高い…、そして毎日の催促だ、これでは気が変になるのも理解できる↷

そして返済の為の仕事なのだが、これもまた主が期待する内容とはならなかった様だ…。
元本19,800THB、職が夜嬢なら簡単に稼げるだろうと思っていた主なのだが、貸元が嬢の勤め先に在籍確認をしてきた事でどうやら話が拗れたらしい。
その結果ママさんに言われた一言が「借金を返済するまで店で働くのは禁止だ!」と怒られたとの事だ。
この時の貸元とママさんとの詳しいやりとは不明だ、しかし頼りになる筈のママさんに見捨てられたと言う現実。
友達は誰も助けてくれず、ママさんも助けてくれず、これで完全に八方塞がりの嬢「もう〇にたい…」発言に繋がったのだと思われる。

昼職と夜職で頑張ればなんとかなると想定していた主だが簡単には行かない様だ。
もちろん他のGGBやBBで働けるでしょと言う主のアドバイスに嬢が言った事、「毎日ドリンクを貰える訳では無い」「必ず客が付く訳でも無い」と…。
GG嬢の給料は10日間で大体15,000~20,000THBの間だ、これにLDバックも有るが相応にしてタイ人特有の「時間にルーズ」な部分があり「遅刻ペナルティー」として給与が減額される。
更にLDもノルマを達成できなければペナルティーだ。
これは、つい最近パタヤ系Youtuberの方も内情を語っていた通りだ。
そして、顧客が付かなければチップすら得られない。
故に夜職だから稼げると言うのは一部誇張されている様だ、それが分かっていたからの嬢の発言なのだろう。

結果、今は如何に?

直近での情報だ、結果今は昼職で既に仕事を始めているとの事だ。
でも流石に昼職では借金が返せないのではと思い嬢に直球で聞いた主なのだが、「借金は受け入れるしかない、後は法に従うだけだ」と語っていた。
これは主也の勝手な解釈なのだが「返せない物は返せない、それでも返せと言う時は〇ぬだけだ」と言っていると思った…、これは冒頭の嬢の発言から汲み取った憶測だ…。
そして最後に嬢が言った言葉「私は借金返済の為に働くのでは無い、家族の為に私は働くだけだ」と言い切っていた、強い女性だ…。

日本でもしこの様な状況に陥った場合、女性であればまず間違い無く「風俗」で働く事になるのだろう。
しかし、ここパタヤではそれが既に生業でありそれで生計を立てている、更なる高給を求めるのは不可能だ。
こうして八方塞がりの状況に陥ってしまったと言うのが結末だ。

もちろんこの話を知らされた時、僅かながら主もサポートはした。
下衆い話だが今後も利害関係が一致すればサポートはする、これもパタヤでのダークな部分だ。

まとめ

今も昼職に励んでいる嬢なのだが唯一の不安がある、それは「友達」との事だ。
信頼できると思っていた友達、それが「誰も私を助けてくれない…」「事情も知らず私を罵った」と嘆いていた、まさに上辺だけの関係が露呈してしまったと言う今回の現実問題、これが今でも尾を引きずって落ち込んでいる様だ。
これを機に友達・知人が一切周りから居なくなり、また友達関係が大きく変わるのだろう…。
そして、もし借金を完済したとしても同じお店で働く事がもう無いのではと想像する…。
そして主が「強い女性」と表現したこの嬢が言っていた一言「もう田舎に帰りたい…」だった。
友達に見放され、ママさんにも見放され、そして借金を更に背負う事になった嬢、気の毒としか言い様が無い。
そして借金の肩代わり以上に「友達が誰も助けてくれない」事がかなりショックだったのだと思う↷

「微笑みの国タイ」「誰にでも優しいタイ人」、身内ならともかく友達や知人程度の付き合いならいざと言う時に誰も助けてくれない、これが世の中の現実であり、タイでも同様なのだろう。
もちろん「友達」と呼ぶにも親密度・信頼度は人により異なるので一概には言えない。
しかし、どちらにしても保証人になった事も含め全ては自己責任かもしれない。

本日もご愛読頂きありがとうございました。