万策尽きる…、海外移住での生活費【為替レート】

万策尽きる…、海外移住での生活費【為替レート】

すっかり顧客が減少していたパタヤのWSだった。
乾季が終わりソンクラーンも終わり猛暑が続いていたが、ここ1週間くらいは昼夜問わず雨が降る日が続いていた。
そして今月14日から雨季入りとタイ気象庁も発表していた。
その影響だろうか、夜の22時過ぎにGGBへ顔を出してみたが確かに一等席が多数空いている。
もちろん遅い時間まで顧客が入れ替わり立ち代わり訪れてはいるのでガラガラと言った状況では無い。
でも天候が落ち着いた週末にはまた状況が様変わりし大繁盛となっていた、摩訶不思議な夜の世界だ。

でそんな状況でも比較的目に付いたのはやはりC国人とK国人顧客が多い事だ。
C国人は中年、K国人は若者といった感じ、これは相も変わらず同じ状況だ。
連休中や週末では無く普通の平日だ、K国人の海外旅行日程って何がベースになっているんだろう?
語学留学?不正入国?違法ギャンブル?身代金殺人?特殊○欺グループ?
どれもバンコク・パタヤで身近に起こっているK国人による犯罪事件だ。
実に不思議な国K国、「隣国と価値観の共有」なんて到底叶いっこない隣国だと改めて思う次第だ。


常日頃からこのブログで「円/タイバーツ為替」記事にし一喜一憂している主だ。
訪タイ旅行者でも長期滞在者でも同じ事だろ…、円高になれば嬉しいし円安になれば意気消沈する…。

円/ドルに於いては政府・日銀による為替介入以降今も小康状態で大きな値動きは無い。
しかし円/バーツに於いては過去最安値を未だに更新中だ、小康状態なんて僅か1日で終わった。
今も尚円安に進んでいる…↷

そして、実は先々月の3月に「日本への一時帰国」をしたのもこの為替状況が一番の要因だった。

為替レートで一喜一憂?

物価高は日本に限った事では無くタイ国内でも同様の状況。
クイッティアオは今では50THB~が当たり前、カオマンガイにバジル炒めも同様以前から10THB~の値上げとなっている。

故に「物価高」と「円安」に一喜一憂するのは屋も得ない事だ。

日本からタイに訪れる人、旅行者でも長期滞在者でも日本円をタイバーツに両替している人は皆同じだろう。
両替、送金の都度その時の為替レートが反映される、一喜一憂してしまうと言う事だ。

果たして、日本へ一時帰国の要因とは…

実は、主が過去記事で発言している程今の円安による影響は主には殆ど無かったと言うのが実情だ。
と言うのも、実は移住開始当初に概ね3年間は暮らせるだけの資産をタイの銀行口座に移していた。
あくまでも「概ね」だが、これが「吉とでるか凶とでるか」は当時は一切不明だった。
もちろんその後のレート状況など知る由も無く、また予測など出来るはずも無かったからだ。
そしてその結果だがご存じの様に「結果オーライ」だった、敢えて言うなら「全財産を送金しておくべき」だったと今では大いに後悔している位だ…↷
主の移住開始当初、当時の為替レートは¥3.332位だった。

※実勢レートはもう少し安くなっていた筈だ。

※こちらの画像は2021年9月当時の実勢レート(TTカレンシー)。

今でも少しづつ円安傾向が進行し今では¥4.3台を更に更新している状況だ。
¥10,000をタイバーツに両替えすると、移住当初は3,000THBだったのが今では2,300THB台と、実に600THBもの損をすると言う事だ。
¥100,000なら6,000THB、¥1,000,000なら60,000THBもの差になる。
そんな状況なので、実際に主は為替レートが¥3.332台の時に生活費を両替していたので実質今の「円安」状況では全然ダメージが無かったと言う事が正しい。


しかしだ、それも主の限界を迎えていた…↷
こんなに長引くとは思っていなかった「円安」、主也に上限だと思っていた¥3.6台さえ今は軽く超えている、もはや「青天井の為替状況」となっている。
高レートで両替をしていた生活資金が底を付き、万策尽きたと言うのが今の状態だ。

そして、資金を浪費した事で今後どうするか悩んでいた時に「一時帰国により資金調達」を画策した。
少し予定より早いが一時帰国のついでに免許証の更新やら何やらをまとめて行うと決めて一時帰国した次第だった。
タイへの現金持ち込みは¥100万未満であれば申告不要で問題無い。
ついでに言うと、タイ入国時に於ける税関手荷物検査は今でもスルーだ。
今の悪化した円安レートに輪を掛け更に悪いレートで海外送金をするよりも現金で持ち込んだ方が多少也傷は浅く済む、銀行に無駄な手数料も払う必要は無い。
無論、資金調達の為だけに帰国していたのでは航空チケット代の方が高く付く、なので諸々含めまとめて日本で対応してきた次第だった。

移住生活費の試算?

今、海外移住をしよう(してみたい)と計画・検討している方であれば誰もがやっているだろう「タイでの生活費試算」。
バーツ建てでの1ヶ月の生活費ならYoutuberやブロガーの方が公表しているので参考になると思う。
問題はそれを日本円(に換金)とした場合、いくら掛かるのかと言う事だ。

生活費の試算於ける重要なのは「現地の物価」だけでは無く「為替レート」も必須だ、生活資金をレートがいくらの時に準備したかが重要だ。
例として下記を参考にしてみて欲しい…。
①生活費¥100万を準備両替した時、1THB=¥4(0.025)の為替レートの際なら換金額は約25万THB。
②一方、1THB=¥3(0.033)の為替レートの際なら換金額が約33万THBとなる。
そして仮に換金額①25万THB(¥4)の時に生活費を両替したら、その金額を使い切るまではそのレート換算での生活費と考える必要がある。
もしその間に為替レートが1THB=¥3となっても「今は円高だからお得ダネ」とはならないと言う事。
25万THBを生活費として使用している間は生活費の為替レートは常時「¥4」だ。
短期旅行者の様にその都度その都度両替えする訳では無いので間違えないで欲しい。

これをキッチリと把握していないと日本円での生活費の実態が明確にならない。
ですので、海外移住生活費の試算をする場合は「為替レートを上限・下限」と幅を持たせ両方で試算しておく必要が有り、あくまでも「参考程度」にしておく事。

まとめ

現状の主は日本円を持ち込みその都度必要な金額を両替えしているので今まで以上に為替レートで一喜一憂している。
ついでに言うと、日銀やFRB議長の発言に雇用・物価状況等の発表により翌日の為替レートを先読みし両替のタイミングを見計らっている。
日本政府・日銀がGW期間中に為替介入を2回行った、それによって一時的に円高(7円超)に振れたが当日の両替所での為替レートには反映されない、反映されるのは翌日になる。
しかし、介入実施の当日に一気に円安に反転すれば介入効果の為替レートもまた翌日には反映されない。
この辺の匙加減が非常に難しい。
ただ、大きな要因で一時的に円高になってもその後少しづつ円安に進むのが今の円/バーツのトレンドだ。
なので、一気に円高になったら翌日に換金する事が今は正しい状況だと思う。

しかし心配なのは日銀・植田総裁の今後の発言だ。
”0”金利政策(YCC)撤廃後も「当面金融緩和策での利率を維持」と発言、その後も「円安容認発言」をしていたが一転して今度は「円安が物価に影響を与える場合には、金融政策で対応する可能性がある」と発言の度に態度が変わる、本当に何を考えているのか分からない人だ。
後者の発言は急激な円安進行が止まらない事で慌てて発言した内容に過ぎない、投資家には既に足元を見られていると言うのが現状だろう。

本日もご愛読頂きありがとうございました。